マイクロ法人の赤字決算が意味すること

合同会社フジアイルの第2期決算は税前382万円の大赤字でした!

決算の僅か数週間前までは数百万円の黒字を見込んでいたにも拘らず、某国の大統領選挙がらみの情報が発端で予想外の為替変動が発生したため突然の赤字転落となりましたが、FXには常に付き物の事象であり今回はリスクヘッジが機能してロスカット(強制決済)には至りませんでした。

参考までに、個人で投資した場合は確定した利益のみが課税対象となりますが、法人の場合は決算月末までに確定した損益に加え決算時点での評価損益も加算されますので、弊社の場合もたまたまその日のポジションがマイナス評価であったに過ぎず先行きに関してはあまり心配していません。むしろ、私のように株やFXを個人とマイクロ法人(社長一人だけの会社など)の両方で行っている場合は節税効果も期待できる決算内容であったと思います。

説明しますと、投資で得た利益に掛かる税率は個人の場合約20%の定率ですが、法人の場合は累進課税となるため法人が大きな利益を出すと税率が上がってしまい個人より不利になってしまいます。

一方FXで個人投資家に認められている必要経費はほぼ皆無に近いのに対し、法人に認められる必要経費の範囲は格段に広いため個人投資で大きく儲けて、法人では必要経費に相当する金額程度しか利益を出さないようにできれば、個人法人合算して最大限の節税効果を享受することができるのです。

さらに法人が赤字となった場合は、その年度支払う法人税を最低レベルまで軽減させた上で、さらに最長10年間赤字を繰り越して先々の納税金額を減らして行けるメリットも生じます。もちろん投資結果や決算を意のままに操ることは不可能ですし、粉飾決算などはもっての外、犯罪行為ですから絶対にしてはいけません!

会社創立2年目は黒字確保できずにやや残念な決算内容ではありましたが、法人としての節税効果が期待できる決算結果となった訳です。

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